【防げ脱毛】医学的根拠のある薄毛、ハゲ、抜け毛対策その1【フィナステリド・デュタステリド】

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抜け毛を防ぐ!守りの薬【フィナステリド・デュタステリド】

さていよいよ実際にどうすれば抜け毛を減らせるのか、髪を増やすことが出来るのか。
一番気にされる方が多いと思うことをお伝えします。

今回髪を生やす、増やす前にするべき、抜け毛を減らす方法です。
抜け毛を減らす薬は2種類
・フィナステリド
・デュタステリド
があります。
そしてこの薬は生やす目的ではなく、抜け毛を減らす薬なので、自分が「もういいやハゲよう!」となるまでは継続するものです。
長い付き合いになるからこそ、効果と副作用の天秤は非常に重要です。

フィナステリドとデュタステリドどっちがいいの?

どちらがいいのか。
まず結論から言うと、今からAGA治療を始める方には【フィナステリド】をお勧めします。
理由としては3つです。
・まず効果は必要なものだけを安く
・薬の歴史の深さの違い
・副作用リスクの可能性
個々に説明をしていきます。が!先に行っておくと別に副作用もさほど深刻なものではありません。

効果の盛り合わせよりまずは必要な効果だけで実行する

そもそもフィナステリドとデュタステリドは何が違うのか。
まず1つ目、効果の反映される種類が違います。
そもそもこの薬はどちらも、AGAの原因となる5αリダクターゼがテストステロンと結合する働きをブロックする作用を持っています。
その型にⅠ型(前頭部、頭頂部)とⅡ型(側頭部、後頭部)があり、フィナステリドはⅡ型のみをブロック
デュタステリドはⅠ型Ⅱ型ともにブロックします。

あれ?じゃあデュタステリドのほうがいいんじゃないのか?
と思われると思いますが、そもそもAGA、薄毛の発症する箇所の大半はⅡ型の箇所、前頭部と頭頂部です。
自身が悩んでいるところに作用する。その効能がわかっているものに更になにかを盛り合わせる必要はないと思います。(最近の研究でⅠ型もⅡ型と同じ箇所に関係しているとのデータも出てきているので、今後変わる可能性はあります。)

そしてフィナステリドとデュタステリドともにハゲてもいい!となるまでは飲み続けるものです。
(抜け毛を阻害できなくなったら抜け毛が再開するので飲み続ける必要がある)
そのため、少しでも価格の安いほうが継続しやすいというメリットがあります。
購入タイミングにもよって値段は変動しますが、大凡1.5~2倍位の価格差でフィナステリドのほうが安く購入できます。

歴史が深い=サンプル数が多い=作用副作用ともにより正確

フィナステリドとデュタステリドの違い2つ目
医薬品として販売されてからの歴史が大きく違います。

フィナステリドはもともと、1992年に前立腺肥大の治療薬としてアメリカで承認され、その後AGAに効果があることがわかり5年後にあたる1997年にAGAの治療薬として販売が開始されました(日本での承認は更に8年後に2005年)
日本単独で見ても10年以上の歴史がます。
実際に効果があることが研究結果で裏付けがされており、作用副作用ともに非常に多くのサンプル数がある中で危険だ、使用をするなと1度もなることがなく処方され続けている、安全性が極めて高い薬です。

デュタステリドも前立腺肥大の治療薬として開発され、2001年にアメリカで承認、その後8年後の2009年に日本でも前立腺肥大の治療薬として承認
その6年度の2015年、日本でAGAの治療薬として承認されました。

言うまでもなく、歴史が大きく違います。
当然のことですが、サンプル数が大きく違うため、今後今現在で判明しているものとは違う副作用が出る可能性が少なからずあります。

ですが、それよりも大きな違いが1つあります。
承認されている国の数が大きく違います。
フィナステリドは世界60カ国以上で承認されており、AGA治療薬として世界各国でその効果と安全性が認められています。
それに反しデュタステリドは日本と韓国の2カ国のみの承認です。
市場がフィナステリドに独占されている状態のため、あえて入れる必要が無いから検証をする必要がないとも考えられますが、もっと様々な国に承認されてからのほうがいいのでは無いか。と思います。

副作用のリスクは少しでも少ない方を

そして2つの薬の違い3つ目が副作用リスクの違いです。
先に言っておきますが、副作用と言ってもそこまで重篤なものではありません。
とはいえ、やはりリスクは僅かでも下げておくに越したとこはありません。

中でも特に大きな副作用(作用?)の違いとして、血中半減期(血中の薬の濃度が半減する期間のようなものだと思って下さい)が大きく違います。
フィナステリドは約4時間と短いのに対し(だからといって一日2回も3回も飲まないで下さい)
デュタステリドは約4週間と大幅な違いがあります(長く効くとはいえ1日1回の服用です)

そしてこの違いが特に出るのが、もし副作用が出たときです。
フィナステリドは服用を止めれば、副作用もすぐに止まります。
ですがデュタステリドの場合長く作用するため、止めてもすぐには副作用が収まらずしばらくはその症状が続く可能性が大きくなります。
そして全ての副作用に言えますが、デュタステリドのほうが副作用の発現率は高くなっています。
とはいえ、そもそもの発現率で見ると軽微な差です。

とは言えそもそもどんな副作用があるのか、それがわからないと気にすることも出来ないです。

副作用について(そんな気にしなくていいと思う)

フィナステリド、デュタステリドどちらにも言えますが、もちろん副作用もあります。
中でも特に気にする方が多いものをピックアップします。

・性欲減退
・肝機能障害
・勃起機能不全障害
・乏精子症

主に発生するのは以上の4症状です。

そもそも気にする必要がない理由

どの症状にも該当しますが、どの検証結果もプラセボ(薬では無いなんの影響もないもの)で、ほぼ同頻度の数値が出ています。
つまり、薬の副作用なのか、薬を飲んでいるという思い込みからその症状が出ているのか、そもそもその兆候があってタイミング的に出たものなのか。
薬の副作用の発現率と思い込みの発現率がほぼ同等という事実に、思い込みってすごい。逆に薬の副作用はそれほど強くないのではないか。とも言えます。

勘違いされがちな副作用

実際に副作用自体は有ると思います。
必ずしもいい影響だけが有るものは無く、良いことがあれば悪いこともあって当然です。
ですが、その副作用に対して間違った考えを持った状態で判断するのは非常に危険で、機会を逃すもったいないことです。
上記の4つの主たる副作用について勘違い、間違った知識を持つ方が大半なのが乏精子症です。
他3つの症状は……思い込み、プラシーボ効果の可能性が正直結構高いです。
実行する、しないにかかわらず正しい知識を一度取り入れていただこうと思います。

性欲減退、肝機能障害、勃起機能不全障害は思い込み?

先に断っておきますが、思い込みだ!と断言はしません。
ですが、思い込みでも十分にその症状は出ます。

特に性欲減退、勃起機能不全障害。
この2つは薬の副作用でなることももちろんありますが、心因性、つまり精神的な問題から来ることが多い症状です。

わかりやすいタイミングだと一途に思っていた相手にフラれたときや、裏切りを感じたとき。
ショックのあまり性欲がなくなることがあります。
勃起機能不全障害も同様に、精神的なショックから性欲がなくなると勃起に必要な血流がうまく流れにくくなり症状が出ることがあります。

テンションが上がらないときにそもそも性欲は出にくいものなので、マイナスな知識ばかりが頭にあると、意識をたとえしていなくとも無意識下では「副作用が出るんじゃないのか」「勃起しにくいのは薬のせいだ」と考えてしまい、その結果症状として出てしまいます。

この症状が出たときは、そもそも疲れていないか、疲れていないと思っていても案外疲れているものです。
十分に遊び、休息をとり、精神的にも身体的にもリフレッシュしましょう。
自分はどこか薬を飲むときにその効果についてマイナスに考えていないか、もしそうかもれない。と思い当たることがあれば、「むしろ飲み始めてから抜け毛は減っているんだ!」と考えることで一度マイナスな考えをリセットすることをお勧めします。

それでも症状が収まらないのでしたら、発症率は10%にも満たない確率ですが副作用の可能性もあります。
その時は医者にかかり「こう思う。」ではなく「事実どうなのか」を伝えて診察してもらうことが大切です。
そのためにも飲み始める前、飲み始めてから、毎日でなくともよいので日記をつけることをおすすめします。
なぜならそこにはどう思っているのか、事実何が起きているのか。が明確に記されることになるからです。
その時はわからなくても後で見直すと分かることも多くあります。

乏精子症は精子が無くなってるわけじゃない

そして精乏精子症への大きな勘違いをされている方が多いことについても説明します。
これにかんしては、正直仕方ない。と思うところがあります。
正直字面が悪いです

乏精子症は精子がなくなることではなく、精子の数自体が1mlあたり通常2000万匹以上のところが2000万匹を下回ることです(WHOの基準では1600万匹未満)
そして乏精子症の原因は遺伝子が原因の先天的原因、ストレスや喫煙飲酒、薬の副作用から来る後天的なものがあるとされています。
後天的な原因の中に意外と原因不明が多く、明確にこの薬で治る!という薬がなく、現在も不明点の多い症状です。

ですが、こちらも先の3例と同じく、プラセボとの明確な差が見受けられない。
また、そもそもの発現率が非常に軽微なため、臨床試験でもこれは副作用なのか定かではないというレベルの結果が出ています。
副作用で症状が出ているのであった場合、その場合でも血中濃度半減期がフィナステリドの場合は非常に短いため服用を止めれば改善するので、ある意味安心できるということも出来ます。

あとがき

フィナステリドとデュタステリド
どちらを勧めるか。
まずはフィナステリドを使って下さい。
1年程度続けて、副作用無いけど効果が弱いなと思ったときには切り替えてもいいと思います。

次はいよいよ生やす薬、ミノキシジルです。
抜けなくなっても生えてこないと、太く長くならないと増えてきません。
使うべき薬、なぜ効くのか。
副作用は?
気になることを正しく身に着けて貰えればと思います。